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沈まぬ太陽 アフリカ編・御巣鷹編・会長室編/山崎豊子 













沈まぬ太陽
アフリカ篇(上下)
御巣鷹山篇
会長室篇(上下)
著者:山崎豊子
出版社:新潮社
サイズ:文庫/421p


会社をよくしたい、改善したいという熱い思いを持った主人公恩地元。
本意ではなかったが、組合の委員長となり、航空の安全性向上のために働こうとしていただけなのに、私利私欲にあふれた管理職たちにアフリカを約10年間にわたり、たらい回しにされる。御巣鷹編では、誰でもが忘れることができない大事故がおき、その時も幹部達の安全への気持ちは高まることもなく、私利私欲を目の前の損得だけにしがみついている。会長室編では、会長に外部から人間を招き、そんな非常におかしな社内体制をかえようと努力する。根は深く、いろんな妨害にあう。

本当に汚い、私利私欲だけで生きている、正当なことを言うものは排除し、自分だけがうまく切り抜け生きられたらよいという、組織の中でえらいというだけの人間達に嫌悪の身震いが走ります。そして、自分の地位を利用して、そのものに対し不当な人事を行う。また、人事権をちらつかせる。
私は2つの会社を経験していますが、上記のようなことは今の会社になって若干感じることがありました。自分の正義の気持ち、よりよくしたいという気持ち、そういうものは、一方では疎ましく、邪魔で、力でねじふせられることがあるということを教えてもらいました。

当然、国民航空が日本航空のことであることを想像して読み進めます。
そして、あとがきにも、不当人事で海外をたらいまわしにされた方等を取材し、小説的にアレンジして書かれたということが書いてあります。このようなひどい仕打ちをうけた人物が実在であるということにまず非常に驚きました。でも、今、こうして小説になり、そのような人事があったことが世の中に知られることになり、辛い日々を送ったけれども自分の正義、信じるものを曲げずに生きてきたことが人生として悔いが残らないだろうと想像しました。きっと、自分を信じている人、部下達をうらぎり、行天のようにしていたら、正直な人間、まっすぐな人間は、おそらく死ぬほど後悔したに違いないと思うから。後ろ指をさされて生きるより、底辺でもまじめに生きていきたい。
組織内でも、あの人はこういう人だよとか、こんなことがあったのなんて噂話にあがっていても、そんなのは、どんな悪意がこもっているかわからない。人の言葉を鵜呑みにするような馬鹿な人間にはなりたくない。自分の目でみて、自分で感じて、自分で判断して生きていきたいのだ。

これを読むと、近年の日本航空のミスが思い出される。御巣鷹の事故の教訓を生かしているのだろうか?この沈まぬ太陽が書かれた後にも、会社が抗議しているようだが、そんな暇があったら、安全対策に費やす時間にしてほしいものだ。私はJALを利用することが多く、マイレージもためているので、とても不安になる。私利私欲、権力、利益ばかりを追求している会社組織は、絶対破綻すると思う。
ホリエモンが読んで感動したというこの本は、また少し人気復活しているようだ。この本を知らなかった世代も読んだら、さらに、日本航空への不信感は募る。そして、近年のミス。安全への取り組みをおろそかにしたら、また、中で働く現場の社員を粗末にしたら、いい方向へは向かわないと思う。この本は、小説であるから全てかそのままの事実ではないにしろ、山崎豊子さんがこの本を書いている意味をちゃんと理解し、会社経営に役立ててほしいと思った。

それにしても、山崎豊子さんの本は読んでみておもしろくなかったことがない。この人の作品は、本当にすごいと思う。取材、文章、人物の描き方、事実とフィクション、ただひたすらすごいなーっと。

興味深いホームページ
日本航空 乗員組合J4
日本航空労務政策-考察 沈まぬ太陽
日本航空乗員組合

これらのページをよく読んでみると、JALの乗員達の勤務状況等いまだにかわってないのかな?と思われるふしがあり、安全に??マークがついてしまいます。旅行好きで飛行機をよく利用される方はよく読んでみるとよいかもしれません。アメリカ西海岸までの飛行に交代要員が乗っていない・・・・。自分の命は自分で守る?航空会社もそういう気持ちで選択しないといけないのかもしれないですね。
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